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”スーパーカー”とは、あくまで俗称
車にそれほど詳しくないという人でも、この”スーパーカー”という言葉だけは聞いたことがあると思います。
その言葉の響きの通り、すごい性能を持った車だと考えていいでしょう。
ただし、このスーパーカーとはあくまで俗称で、そう呼ばれる車に厳密な定義がある訳ではありません。
外国の車ではフェラーリやランボルギーニ、ポルシェなどそう呼んでいることが多いですが、性能面や価格が一般的な車とはかけ離れているのでそのように表現しているだけで、エンジンが排気量何リットル以上、何馬力以上などという数字的な決まりは一切ありません。
ですが、車雑誌などでは概ね500馬力以上の出力があり、日本円にして1,000万円を超えるくらいからそう表現することが多いです。
そのほとんどがスポーツカータイプの車なので、最近ではスーパーカーではなく、”スーパースポーツ”とカテゴライズされることが多くなっています。
要はスポーツカーの中でも性能が飛び抜けている車という意味で、スーパーカーよりも、こちらのスーパースポーツの方が実を表していると言えるでしょう。
日本車で言うと、日産のGT-R(現行型)やホンダのNSX(新型)、トヨタのレクサスLFAがこれに当たると考えてください。
どれも500馬力を超える出力で、値段の方も軽く1,000万円以上(GT-Rは下位エディションなら900万円程度)と破格な性能と価格で、前述のスポーツカーの代名詞とも言えるフェラーリやランボルギーニなどにも決して引けをとっていません。
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スーパーカーの特徴(長所・短所)
スーパーカーの長所
スーパーカーはともかく走行性能の塊です。
その為、決して乗りやすいとは言えない作りになっていることも多く、例えばフェラーリのF40という車はエンジンを掛けているだけでそのパワーから車全体が小刻みに振動する為、走っていない状態でも気分が悪くなったという人さえ居たくらいです。
また、極限まで空力性能を上げているので、輸送力にも期待してはいけません。
ほとんどが2シーターの2人乗り設計で、トランクもまず付いておらず、本当に速く走る為だけの車なのです。
それを求める人にとってはこれ以上の車はないでしょう。
スーパーカーの短所
高額だという点が最大の短所です。
日本製の車にしても、GT-Rは性能の割には比較的リーズナブル(一番上のNISMOエディションでも約1,300万円)だと言ってもいいですが、NSXは約2,800万円もする車で、レクサスLFAに至っては約3,500万円という価格です。
そう簡単に購入できるものではありません。
更に、燃費は全く考えてはいけません。
1リッター当たりの走行距離が5キロや6キロという数字が当たり前の世界で、中には2キロや3キロなどという車さえあります。
また、エンジンの性能から、常に通常のレギュラーガソリンより高いハイオクタン(無鉛プレミアム)ガソリンを給油しなくてはいけません。
保険への加入やメンテナンス、修理の掛かる費用もかなり高額になるので、よほど財力的に余裕がないと、例え購入はできても維持していくのは難しいでしょう。
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スーパーカーがおすすめな人とは?
スーパーカーがおすすめなのは、ともかく馬力のあるスポーツカーが欲しいという人です。
実用性は度外視して、走りだけに特化した最高の車を求める人向けなのがこのスーパーカーというカテゴリーの車です。
そこまでいかなくても、スポーツカー止まりの(スーパースポーツまではいかない)中にも300馬力クラスの車が普通にあります。
日本車だとスバルのWRXや日産のフェアレディーZなどがそれに当たり、このクラスで満足できれば、無理にスーパーカーのカテゴリーにまで手を出す必要はないかも知れません。
また、性能面だけでなく、スーパーカーに乗るのが夢だという人も決して少なくないでしょう。
価格や実用面はともかくとして、一度はオーナーになりたいと思う気持ちも充分に分かります。
そのような人も多いので、スーパーカーはそのスケールモデルのプラモデルやラジコンなども多く販売されているのです。
決して万人におすすめとは言えないカテゴリーの車ですが、欲しい人とってはこれを手に入れるのが人生の夢だという場合さえあるくらいです。
現在の燃費が重視されるという傾向にある車の流行りとは全くは相反している性能の車ですが、実際に手に入れて乗ってこそ、本当の良さが分かるかも知れません。