馬力とトルクとは?一体どう違うの?

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馬力とトルクの違いって?

車のカタログスペックを見ると、最高出力と最高トルクという2つのパワーに関する記述がありますが、これらは一体どう違うのでしょうか。

まず、最高出力というのはいわゆる馬力のことです。これが280なら、その車は最高で280馬力を出すことができるという意味で、最高トルクが36.0kgf・mなら、一番パワーを発揮できる回転数(ガソリンエンジンではレブリミット直前)において、エンジンの作用点でそれだけの力が出せるということです。

馬力の単位はアジア地域ではpsがよく使われており、上記の280馬力は280psと表現します。尚、欧米ではHPと表現するのが普通で、そのままps=HPとはなりません。280psはHPにすると276になり、大した差はありませんが、psから約1.5%差し引いた数字がHPに該当すると考えてください。

トルクの単位は上で書いた「kgf・m」と、「N・m」が共に使われています。最近では後者表示のことが多いですが、数字の意味は全く一緒です。これは、かつて”ミリバール”と呼ばれていた台風の勢力を表す単位が近年”ヘクトパスカル”になったのと同じです。

最高トルクはエンジン自体の出せる最高パワーで、馬力はそれを元にした車自体の最高パワーと考えると分かりやすいと思います。最高速度は馬力の方に比例し、最高トルクの高いエンジンを積んでいる車ほど馬力も高いことが多いですが、この2つは必ずしも比例するとは限りません。

 

馬力が一緒なのにトルクが違うことも…

日産のGT-Rという車を代別に見ていくと、32型ではエンジンの最高トルクは36.0kgf・mで、最高出力は280psとなっています。その次の代の33型になると、最高トルクが37.5kgf・mとエンジンはパワーアップしていますが、最高出力は同じく280psです。更に次の34型になると、40.0kgf・mとエンジンの最高トルクが更に高くなりましたが、馬力は相変わらず280psのままです。

このように、エンジン自体がパワーアップしても、車としての最高出力は同じという場合もあるのです。ただし、最高トルクが高くなったことで、最高速度は一緒だとしても、そこに達するまでの加速力に違いが出てくるという訳です。

つまり、トルクは力持ち、馬力は足の早さという具合に比喩することができます。極端な例ですが、大相撲の力士はトルクはあっても馬力はないタイプで、短距離の陸上選手にはトルクはありませんが、馬力は相当なものだということです。

一般に言葉だけで考えた場合、馬力が力持ちの方だと思ってしまいそうですが、車では馬力は単純に最高速度の方だと考えてください。

尚、馬力の方はエンジン以外の部品によって制御することが可能です。上に挙げたGT-Rの場合、販売時期に280spを超える車は新車として販売できないという規制があった為、トルクが上がったエンジンを積んでも車として無理矢理280psに抑えています。(ギア、吸排気ユニットなどによって)

 

馬力が同じならトルクが高い方がいい?

これはそうとも限りませんが、トルクが高いということは、それだけ力持ちのエンジンだということになります。例えば坂道を登る場合には、トルクが高いエンジンの方が楽なアクセルワークで登っていくことができます。同じ速度で走るなら、トルクが高いエンジンの方が余裕があると表現していいでしょう。

よって、最近流行りのSUVタイプの車は馬力こそありませんが、トルクが高いエンジンを積んでいることが多いです。これは、オフロード環境での走行も視野に入れているからです。

そして、ガソリンエンジン車と比較して、軽油を燃料として走るディーゼルエンジンの搭載車はトルクがかなり高くなっています。しかし、ガソリンエンジンの半分程度までしか回転しないので、馬力という面ではガソリンエンジンにはとても及びません。その為、スピードは全く出ませんが、その分力持ちなので、トラックやバスといった重さを運ぶ用途の車によく使われています。

まとめますが、車の出力(馬力)自体は、エンジン以外の要素でも変化することがありますが、トルクは純粋エンジン自体の出せるパワーだということです。車を選ぶ際には、最高出力だけを気にして選んでしまわないように気を付けてください。特にオフロードでの走行も考えた場合、トルクの方が重要になることが多いので注意してください。

     

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