スポンサーリンク
目次
セダンの概要
セダンは一般的にリアデッキを持ったノッチバック型の乗用車を指しており、後部座席の後方に独立したトランクルームを有しているのが大きな特徴です。
セダンの中にはリアデッキを持たないノッチレス型や、リアハッチを設けたハッチバック型も少数ながら存在しています。
日本ではかつて大衆車の中心となったのはセダンで、特に「日産・ブルーバード」と「トヨタ・コロナ」のBC戦争や、「日産・サニー」と「トヨタ・カローラ」のCS戦争によってセダン型の乗用車が爆発的に数を伸ばしたこともあり、セダンは乗用車の主流の座を守り続けていました。
しかし、2000年代に入ると見栄やステータス性に優れたセダン型よりも、実用性に優れたミニバンやコンパクトカーが大衆車の中心となると、多くのセダンが廃止となりセダンのシェアは低迷することになりました。
それでもセダンは静粛性の高さや車体剛性に優れていることから、多くの自動車メーカーの基幹車種では企画時にノッチバック型セダンがメインで設計されており、その設計をベースにしてクーペやステーションワゴンといった派生車種の開発が行われています。
日本でのセダンの販売台数は減少していますが、世界的に見るとセダンは乗用車の中心に位置しているといえます。
スポンサーリンク
セダンの特徴(長所・短所)
セダンの特徴(長所・短所)について紹介したいと思います。
長所1 静粛性やボディ剛性に優れている
一般的にセダンはエンジンルーム・キャビン・トランクルームが独立した3BOXの形状となっているので、エンジンルームからのエンジン音やトランクルームで荷物が動く音が聞こえ難く遮音性に優れています。
また、各部が独立した形状となっているので、他のボディタイプと比較してボディ剛性に優れています。
長所2 走行性能に優れている
セダンはボディ剛性に優れており、車高がコンパクトカーやミニバンよりも低いことから走行性能に優れています。
長所3 事故時の安全性が高い
セダンのキャビンの前後には独立したエンジンルームとトランクルームがあるので、事故で追突してしまった時や追突されてしまった時には、これらの部分がクラッシャブルゾーンの役割を果たしてキャビンへの被害を最小限に抑えてくれます。
短所1 リセールバリューが低い
セダンは一部の人気車種を除くとリセールバリューが低くなっていることが多いです。
これは日本ではセダンの人気が低迷しており、中古車セダンの価格が新車時と比べて大幅に低くなっているからです。
短所2 乗降性が悪い
セダンは全高が低くいので乗降りの際には腰を屈める必要があり、足腰に負担が掛かります。
スポンサーリンク
セダンが向いている人とは
車のボディ形状には様々な種類がありますが、その中でもセダンが向いている人を紹介したいと思います。
最もオーソドックスな形状の車が欲しい人
現在の日本ではコンパクトカーやミニバンが乗用車の中心となっていますが、世界的にはセダンが乗用車の基本形となっており、タクシーやハイヤーの多くでセダンが使用されています。
そのことが示すように冠婚葬祭を問わずあらゆるシーンで活躍するオーソドックスな車はセダンとなります。
走行性能に優れた車が欲しい人
セダンは全高が低くボディ剛性にも優れていることから、実用性に優れたミニバンやSUVと比較してセダンは走行性能に優れています。
その為、車の運転が好きな人だけではなく、アップダウンが多い道や高速道路を頻繁に使用する人にもセダンは向いているといえるでしょう。
高級なイメージの自動車が欲しい人
前述したように一般的にセダンは乗用車の基本形とされており、各自動車メーカーのフラッグシップモデルはセダンとなっていることが多いです。
その為、様々なボディ形状の中でもセダンは高級なイメージを持たれることが多いので、高級なイメージの自動車が欲しい人はセダンを選ぶと良いでしょう。