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ガソリンスタンドで燃料を補給する際に3本のノズルがあると思います。その3本はガソリンである「レギュラー」「ハイオク」、そして「軽油」です。それぞれには価格差があり、特にガソリンと軽油の価格は1ℓあたり20円から30円ほど差があります。どうして燃料は3種類もあり値段も違うのでしょうか?1種類でもいいはずです?今回は、「ガソリンと軽油の違い」「価格の違い」について紹介します。
ハイオクとレギュラーの違いについてはこちらを⇒ハイオクとレギュラーを混ぜると?価格差の違いはオクタン価?
ガソリンと軽油を間違う?
電気自動車や燃料自動車でない限りは、ガソリンスタンドに行って燃料を補給します。自分の車であれば、燃料を間違えることなどあり得ません。ですが、レンタカーやカーシェアで、セルフのスタンドで給油する際、なにを入れたらいいのか分からなくなってしまう人も中にはいるのではないでしょうか。
中には、「軽自動車だから軽油だ」と間違いをして、誤った給油をしてしまう人までいます。この機会に自動車の燃料を再度確認してみましょう。ガソリンスタンドに行きますと、3種類の燃料が用意されています。
つまり、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油です。
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軽油とガソリンの違いは?軽い?
軽油とガソリンの違いはハイオクガソリンより、さらに大きなパワーが必要な自動車のための燃料です。
ディーゼル燃料とも言います。
軽油は蒸留塔で、240度から350度と、もっとも高温の状態で蒸留される燃料です。最後に蒸留塔に残る「重油」より軽いということで軽油と名付けられていますが、他の燃料、例えばガソリンよりは重い燃料です。
軽油は、高い圧力を掛けて高温で爆発させます。バスやトラック、乗用車でもSUVなど、排気量の高い車は軽油仕様となっています。パワーの出る軽油は、高速道路での加速や、坂道を登る際には威力を発揮します。そして燃費がいいので、硫黄が含まれていた昔ならともかく、現在では比較的、環境に優しい燃料です。
欠点としては、どうしてもエンジン音と振動が大きくなります。ですから小型車には向きません。
それでも最近は、エコカーとしてクリーンディーゼルエンジン車が多数登場しています。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンとは、まったく構造が違います。燃料を爆発させる仕組みも異なります。
ですから、「軽自動車に軽油を入れる」というような間違いをしてしまうと、車が動きません。レッカー車を呼ぶ羽目になります。軽自動車はまずほとんど、レギュラーガソリン対応です。
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ガソリンと軽油の価格の違いは税金の差?
ガソリンと軽油の価格はそれぞれ違い、ハイオク→レギュラー→軽油の順で安くなっていきます。軽油がガソリンと比較して安いのは、日本における税金の関係に過ぎず、欧州では値段は変わりません。一方、ガソリンでもレギュラーとハイオクの違いに該当する価格差は、欧州にもあります。
それぞれの違いとしては、レギュラーガソリンとハイオクガソリンとは、ともにガソリンです。原油を蒸気にして、下から上に向かって高熱となっている蒸留塔に入れて蒸留させますが、その際35度から180度という比較的低温で蒸留されるものがガソリンです。
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ハイオクとレギュラーの違いは?
ハイオクガソリンはレギュラーとどう違うのでしょうか。
ハイオクとは、「ハイ・オクタン」のことで、ガソリンの、自己着火のしにくさの指標のことです。ハイオクガソリンは、ノッキングと呼ばれる金属音がしにくいガソリンです。
ハイオクを入れる車は、スポーツカー、排気量の大きい車です。高い圧縮を掛けて爆発させると、高いパワーを得ることができるのです。それでも、軽油仕様の車よりは小さめです。ノッキングを抑えるために製造に手間が掛かっているため、ハイオクガソリンは価格がレギュラーガソリンより高くなっています。
なお、レギュラー車に、価格の高いハイオクガソリンを入れても問題はなく、エンジンが綺麗になると言われます。
その逆は決して推奨されませんが、すぐに停まるようなことはありません。ともにガソリンであることに変わりはないからです。この点、軽油を間違えて入れたような場合とは別です。
エンジンも電子制御時代ですので、ただちにノッキングが起こるわけではありません。意図的に、ハイオクガソリンとレギュラーガソリンとをブレンドさせて給油し、燃料代を安くする人もいます。ただ、このようなことをすると燃費が悪くなり、結果的には損をする場合が多いようです。