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目次
クリーンディーゼルの概要
最近よく耳にするクリーンディーゼルというエンジンを紹介したいと思いますがその為には、まずクリーンディーゼルのベースとなるディーゼル車について説明します。
ディーゼル車とはディーゼルエンジンを搭載した自動車のことなのですが、ディーゼルエンジンは一般的なガソリンエンジンと違って点火装置を必要とせず、圧縮して高温になった空気に燃料となる軽油を直接噴射して自己着火することで燃焼します。
このディーゼル車のメリットとしては低回転でも高いトルクを得られやすく、燃料効率が良いので燃費が良く、二酸化炭素の発生量が少ないという点があったのですが、排気ガスに燃え残りの粒子状物質や窒素化合物、煤、黒煙などが発生するというデメリットがありました。
この排気ガスの問題は大きく20世紀の終わりから規制強化され淘汰されてきたのですが、技術革新によってディーゼルエンジンのメリットを維持したまま排気ガスをガソリンエンジン車並みの基準値を達成したクリーンディーゼルが登場したのです。
日本でクリーンディーゼルを名乗れるのはポスト新長期規制で定められた厳しい基準をクリアした車のみとなっており、クリーンディーゼル車と認められると国からクリーンディーゼル補助金が出るようになっています。
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クリーンディーゼルの魅力
クリーンディーゼルの魅力について紹介します。
信頼性・耐久性の高さ
古くからディーゼルエンジンの信頼性と耐久性の高さは知られていますが、これには機構的な理由があり、ディーゼルエンジンは特有の高負荷・高圧圧縮の燃焼に耐えられるように頑丈に設計されているからです。
その為、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べて3倍の耐久性があると言われています。
しかも、ディーゼルエンジンには点火プラグが必要なく点火系の故障が無いというメリットもあり、これらの特徴はディーゼルエンジンの進化型であるクリーンディーゼルにも引き継がれています。
低燃費・燃料代の安さ
エンジンの熱効率という面で考えると、ガソリンエンジン32%、ディーゼルエンジンが46%となっており10%以上もディーゼルエンジンが優れています。
この熱効率の良さは燃費性能の良さにも直結しており、一般的にディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも15%も燃費が良いとされています。
また、日本ではガソリンと軽油では掛かる税金の違いによって、軽油の方が20円前後安くなるので、ランニングコストの面で大きく優れているといえるでしょう。
トルクの大きさ
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比較するとトルクが大きいので、発進加速や坂道といったシーンで余裕のある走りを見せてくれます。
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クリーンディーゼルをオススメしたい人
クリーンディーゼルをオススメしたい人を紹介します。
ランニングコストを重視したい人
クリーンディーゼルが主流となったことで燃焼効率が良くなり、振動も軽減して静粛性も向上しています。
その為、ガソリン車と比較すると大幅に燃費性能が向上した上で、ガソリンよりも税制面で安価となる軽油が使えるので、燃費と燃料コストの両面でランニングコストが割安となります。
エコカーでもパワフルな走りを楽しみたい人
一般的に燃費に優れたエコカーは燃料の消費量を少しでも抑える為に、走りの楽しさよりもエコの性能を重視している傾向にあります。
しかし、クリーンディーゼルはパワフルなトルクが生み出す滑らかで安定感ある走りがメリットとなっており、低速からトルク感あふれる走りが楽しめるので、エコカーでも走りに関する性能をスポイルしたくないと考えている人にオススメです。
リセールバリューを重視したい人
一般的にクリーンディーゼルエンジン搭載車はガソリンエンジン搭載車と比較してリセールバリューが高めに設定されています。
その為、同じ車種にクリーンディーゼル搭載車とガソリンエンジン搭載車が設定されていてリセールバリューを重視する人はクリーンディーゼル搭載車を選んだ方が良いでしょう。