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目次
軽トラックの概要
軽トラックとは名前の通り、軽自動車規格で作られた小型トラックで最大積載量は350kg以下となっています。
車両の規格が軽自動車となっていることから、通常の小型トラックと比較すると車両本体価格や維持費が大幅に安くなるという特徴があります。その為、個人経営のような零細企業でも低コストでトラックの運用を可能としている他、小型トラックでは取り回しが難しい山間部や、建て込んだ住宅街で使用されることが多いです。
一般的に軽トラックの荷台のサイズは縦6尺(約182cm)、横3尺(約91cm)に若干のゆとりを持った大きさとなっています。荷室の寸法に尺貫法が用いられている理由は、主な客層である畳や襖を多く取り扱う小規模工務店での使い勝手を考慮しているからです。
また、軽トラックの大きな特徴として多くの車種で駆動方式が後輪駆動と四輪駆動となっている点が挙げられます。これは、軽トラックが車両全体の重量が軽量な割に後ろに荷物を載せて走る機会が多いので、後部にトラクションを掛ける必要がある点や、軽トラックでは荷室の長さを最大限に確保することから、エンジンの上に配置されるキャビンのスペースをなるべく前方に持っていく必要があるからです。
軽トラックの特徴(メリット・デメリット)
軽トラックのメリット・デメリットについて紹介します。
メリット1 低コストでトラックが運用出来る
軽トラックはエンジンの排気量やボディサイズが軽規格に収まるように設計されています。その為、車両販売価格も低価格に抑えられている他、維持費も軽自動車と同様になっているので低コストでトラックを運用することが出来ます。
メリット2 取り回しに優れている
軽トラックのボディサイズは軽規格となっているので、普通車が走れない狭い農道や山間部でも使用することが出来ます。また、古くからある下町のような狭い場所でも取り回しに優れているので、ボディサイズを気にする必要はありません。
デメリット1 衝突安全性に不安がある
軽トラックは軽規格の中で積載性を何よりも重視した設計となっているので、運転席がかなり前方に位置することになり、衝突時にクラッシャブルゾーンを大きく確保することが難しくなっています。
その為、衝突安全性に不安が残ります。
デメリット2 積載重量の制限が低い
軽トラックの最大積載重量は350kgとなっています。その為、極端に重たい荷物を載せることは不可能ですし、多くの荷物を載せていると350kgに達してしまうことがあります。その為、予め積載物の重量を確認する必要があります。
軽トラックがどのような人にオススメか
軽トラックがどのような人にオススメか紹介したいと思います。
1 低コストでトラックを持ちたい人
トラックの積載能力の高さは大きな魅力です。しかし、トラックは販売価格が高い上に、維持費も安くないので個人経営のような小規模な企業では所有するのが難しい場合もあります。しかし、軽トラックならば車両販売価格や維持費が一般的な軽自動車と変わらないので、小規模な会社でも所有し易くなっています。
2 狭い道でトラックを走らせたい人
狭い道でトラックの運用を考えている人は軽トラックをオススメします。軽トラックならば山間部や農道といった道幅が狭い場所でも楽に走らせることが出来ます。また、込み入った住宅街のような場所でも、取り回しが簡単なので小型トラックほど気を使うこともありません。
3 大きな荷物より、小さな荷物を載せる機会が多い人
軽トラックは軽規格に収まるサイズとなっているので、荷台の大きさは小型トラックと比べると非常に小さくなっています。その為、ものすごく大きな荷物を載せることは出来ませんが、小さな荷物を載せたりする機会が多い人は小型トラックよりも軽トラックの方が、荷台が小さいので荷物の上げ下ろしが楽に感じます。