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PHVの仕組みとは?
PHVとは、Plug-in Hybrid Vehicleの頭文字をとった略称で、Plug-in(プラグイン)とあるように、家庭用のコンセントで充電できる回路を備えたハイブリッドカーのことです。尚、最後のVehicle(ビークル)とは箱型の乗り物、つまりは車を指します。
一般的にハイブリッドカーと言えば、走行中に発生する熱を電気に変換して専用バッテリーに充電し、それをモーターを動かす為に利用するという仕組みになっています。その為、常に安定した充電量を保てるシステムだとは言い難く、充電があまり無い時にはモーターが動作せずにエンジンだけで動いていることもありますが、このPHVの仕組みを備えた車では上記の従来通りの充電方法に加え、家庭用のコンセントから好きな時に充電が行えるのです。
つまり、PHVなら専用バッテリーの充電量を気にすることなく、ハイブリッドカーとしての燃費性能を如何なく発揮できると言っていいでしょう。
カタログスペックを見ると、ハイブリッドカーの燃費は1リッター当たり30キロを超えているのが当たり前ですが、実走行となると話が多少異なります。その大きな理由は、常にモーターが動作できる充電がされているとは限らないからですが、PHVならその問題となる充電を自由に行えるので、実走行でカタログスペックに近い燃費が実現できるのです。
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PHVならではの魅力
ハイブリッドカーで期待通りの燃費で走行する為には、何より専用バッテリーの充電を切らさないことです。では、いつその充電が行われているのかと言うと、フットブレーキを掛けた時がメインになります。
足で踏んで掛けるフットブレーキは、直接摩擦によって車を減速させます。この摩擦時に生じた熱を電気に変換して充電しているのが一般的なハイブリッドカーです。普通に走っていればフットブレーキは結構使うものなので、その度に勝手に充電されているということになりますが、あまりブレーキを掛けない道の走行が続くと充電されずにハイブリッド用の専用バッテリーがどんどん減っていってしまいます。
一般のハイブリッドカーではその状態からまた充電する為にはそれなりにブレーキを掛けながら走らないといけませんが、PHVなら家庭用のコンセントさえあればいつでも自由に充電できるので、ハイブリッド用のバッテリーが減ってきたと思った時でも無駄に走ることなく充電が行えるのです。
この仕組みから最大限にモーターを活用することができるので、例えカタログでは同じくらいの燃費だったとしても、PHVではないハイブリッドカーと比べて実燃費では大きく差がでます。これこそがPHVを選択する最大の魅力です。
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PHVがおすすめの人
燃費を気にするならハイブリッドカーがおすすめなのは間違いありませんが、その燃費を保てるかは専用バッテリーの充電量次第という部分があります。ハイブリッドカーは充電の仕組みから、同じ車でも普段走る道や乗り方によって充電される量が結構変わってしまいます。
そして、それがダイレクトに燃費に影響してしまいますが、PHVではコンセントからの充電という方法でその充電量を補うことができるのが一番の特徴です。
よって、PHVをおすすめしたいのは、毎日留めている車庫内に家庭用のコンセントがある人、または日中よく停車する場所で同様にコンセントが使える人です。ともかく燃費の良い車を探していて、駐車する場所でコンセントが使えるという場合、これほどおすすめの車はないでしょう。
ただし、コンセントからの充電が行えないことには折角のPHVとしての性能を発揮できない可能性があるので、購入前にこの点には充分に注意してください。
このように、PHVは従来のハイブリッドカーを更に進化させた車だと言えるでしょう。また、車によっては更にオプションとしてソーラーパネルを付けることができ、そこからも充電も可能な場合もあるので、究極の燃費を目指すならそのような仕様にすることも是非検討してみましょう。