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トヨタとホンダのライバル車同士です
トヨタのアクアとホンダのフィットは、いわゆるライバル車同士だと言っていいでしょう。共に低燃費を売りにしたコンパクトカーを代表する車で、5ナンバー、5ドアのハッチバックという同一の仕様から、どちらも甲乙付けがたい車となっています。
ただ、フィットの方にはハイブリッドではないガソリンエンジンモデルもエントリーされているので、ガソリン車のコンパクトカーを選びたい人はフィット一択ということになります。アクアはハイブリッドモデルのみのエントリーで、パワートレインは1.5リッターエンジン+ハイブリッドモーターのワンメイクです。
対するフィットは、1.3リッターエンジンモデル、1.5リッターエンジンモデル、1.5リッターエンジン+ハイブリッドモーターという3種類のパワートレインから選択することができます。よって、直接のライバル車となるのは、同じ1.5リッターエンジン+ハイブリッドモーターのモデル同士です。
フィットは元々はガソリンエンジンモデルのみでの発売でしたが、後からハイブリッドモデルが追加されました。アクアの方は元々3ナンバーサイズのプリウスを5ナンバーサイズにサイズダウンし、コンパクトカー商戦に参入した車なので、その見掛けはプリウスを一回り小さくしたそのままです。
デザインも比較の対象と考えると、フィットは比較的直線部分の多いデザインとなっており、アクアはプリウスに酷似した丸みのあるスタイルなので、ここは好みの分かれるところでしょう。
ハイブリッドシステムの特徴が違います
アクアとフィットの1.5リッターエンジン+ハイブリッドモーターのモデル同士の価格を比較してみると、パワートレイン以外の装備での違いを除けばほぼ同一の価格帯です。
その為、このモデル同士でデザインによる好みは置いておくとすると、どちらを選択するかはハイブリッドシステムの特徴の違いで選ぶのがいいかも知れません。
アクアのハイブリッドシステムは、2代目プリウスのパワートレインをほぼそのまま踏襲した形となっており、特に低速時でのアシスト力に優れています。充電がそれなりにあれば、発進時からしばらくはモーターの動力だけで走れるので、街乗り時の燃費に期待することができます。
フィットは同社のインサイトやグレイスでも採用されているホンダ特有のハイブリッドシステムを搭載しており、発進時にモーターだけで動くことはできませんが、低速時だけではない安定したモーターのアシストを期待できるという特徴があります。
よって、スピードをそれほど出さないストップアンドコーの多い街乗りではアクアの方が燃費に期待でき、ある程度遠乗りも考えた場合にはフィットの方が向いていると言えるでしょう。
サイズで比較してみると…
この2つの車をサイズで比較してみると、フィットの方が車高が約7センチ高いのが特徴です。そして、ノーマルの状態で装着しているタイヤのインチもフィットの方が大きい185で、アクアは165です。2センチだけの違いですが、その分、フィットの方がカーブを曲がる時のグリップ性能に多少優れていると言えるでしょう。
これらのサイズの違いから、同じ5ナンバーのコンパクトカー同士でも、フィットの方多少大きく見える車です。そして、気になる車内空間ですが、フィットの方が車高が高い分、約10センチ天井が高いので、身長の高い人はフィットの方がいいかも知れません。この10センチの差は実際の圧迫感にすると、実は結構な違いです。
乗車定員は共に5人ですが、さすがにこのサイズの車の後部座席に3人乗ると、少々窮屈なのは避けられません。この点ではどちらでも一緒なので、共に4人までの乗車向けのコンパクトカーと考えてください。
このように、サイズ面では車内の天井の高さが一番の違いだと言っていいでしょう。これが気にならないのであれば、ここまでに挙げてきたデザインの違いや、ハイブリッドシステムの特徴の違いでの選択がおすすめです。